電気分解法とは?
医療用レーザーを用いた除去法や、皮膚を切り取ってしまう除去法に比べて、この「電気分解法」という除去法はそれほど一般的ではありません。
この電気分解法とは、“高周波メス”と呼ばれる特殊な電気メスを使って行われる除去法で、もともと脂漏性角化症や老人性色素斑に用いられている施術法です。
高周波メスから発せられる高周波から熱を発生させ、皮膚を少しずつ削っていくのが、この電気分解法のメカニズムです。
タトゥー除去の場合、電気分解法のみで行われる場合は少なく、医療用レーザーと併用して行われる場合がほとんどです。
電気分解法のメリット
電気分解法は、あまり馴染みの無い除去法ながら、実に多くのメリットがあります。
まず、タトゥーの描かれている部位以外の皮膚には一切傷を付けないという点です。
高周波メスはタトゥーの色素に反応して除去していくのですが、その他の肌を傷つける事は無いのです。
そして、施術の回数が少なく、ほぼ1回の施術で完了してしまいます。
さらに、医療用レーザーが黒や青といった暗い色にしか反応しないのに対し、高周波メスは除去する色を選びませんので、赤や黄色が混じったカラフルな柄のタトゥーも除去出来てしまいます。
そして、施術後の回復が早く、日常生活への支障がほとんど無いのも大きなメリットと言えます。
痛みが長引かないのも、この電気分解法の特徴の1つです。
電気分解法のデメリット
電気分解法は、医療用レーザーによる施術でも除去出来ないようなタトゥーを除去してしまえる施術法ですが、医療用レーザーを用いた施術と違って傷痕を残してしまうのが大きなデメリットの1つとなっています。
電気分解法の傷痕は、「切除術」や「植皮術」同様、火傷のような傷痕を残してしまいます。
キレイな肌には戻す事が出来ないのです。
他には、施術後、しばらくの間、患部が腫れあがってしまう事があります。
しかし、これは自然と治まるので心配する必要はありません。