植皮術とは?
タトゥーを除去する方法はいくつかありますが、医療用レーザーや、タトゥーの描かれている皮膚切り取ってしまう切除術とも違う方法が、「植皮術」と呼ばれる除去法です。
この植皮術とは、自分の身体の健康的な部位から皮膚を切り取り、タトゥーの描かれている箇所に移植してタトゥーを覆い隠してしまう方法です。
分かりやすく言えば「皮膚移植」の事です。
植皮術はもともと火傷治療のための施術法でしたが、タトゥーの除去にも応用出来るという事で使用されるようになりました。
植皮術を用いた除去なら、分解切除でも切除しきれないような大きなタトゥーも処理する事が出来ます。
植皮術の種類
植皮術と一口に行っても、その施術法は何種類かに分けられます。
まずは、「全層植皮術」。
これは、顔面や手のひらのような部位に用いられる植皮術で、縫合してしまうと整容(要するに見た目)的に不味くなってしまう部位に対して、皮膚全層を移植してしまう方法です。
次に、「分層植皮術」。
これは、タトゥーの除去に際して最も多く行われる植皮術で、皮膚を浅く細かく剥ぎ取って移植していく方法です。
この分層植皮術はさらに、「シート植皮術」「パッチ植皮術」「メッシュ植皮術」の3つに分けられます。
「シート植皮術」は、移植する皮膚をシートのように張り付ける方法で、分層植皮術の中でも最も美しく仕上がる植皮術です。
「パッチ植皮術」は、移植する皮膚を細かく刻んでパッチ状にして移植する方法です。
「メッシュ植皮術」は、移植する皮膚を特殊な機械にかけてメッシュ状にして移植する方法です。
何故メッシュ状にするのかと言うと、メッシュ状にした皮膚は伸び縮みしやすくなるため、ズレに強くなるからです。
植皮術を行う際のリスク
様々な種類の有る植皮術ですが、行う上でのリスクもあります。
それは、皮膚を移植する際にズレてしまうと、生着する前に壊死してしまう可能性が有るという事です。
移植する皮膚が死んでしまったら、再度、他の健康的な部位から皮膚を切り取って再施術する以外に方法はありません。