剥削法とは?
タトゥーの除去方法としては、医療用レーザーを用いた除去法をはじめいくつかありますが、この「剥削(はくさく)法」は、極めて切除術に似た除去方法です。
医院によっては、切除術とこの剥削法を同一のものと見ている所もあり、『アブレージョン』という施術名で統一していたりします。
始めに「切除術と似ている」と言った通り、この剥削法も皮膚を削り取る事でタトゥーを消してしまう除去法です。
皮膚を削り取ってしまうという外科的治療を施しますので、皮膚が落ち着くまでに2~3カ月といった療養期間が必要になります。
剥削法のメリット
剥削法は、切除術同様、医療用レーザーでは除去出来ないタトゥーを除去する事が出来てしまう除去法です。
医療用レーザーの場合、タトゥーを構成している色によって除去出来る部分と出来ない部分が発生してしまいますが、この剥削法だと、色・柄に一切関係無くタトゥーそのものを剥ぎ取ってしまうので確実です。
皮膚を削り取ってしまうため、1回の施術でタトゥーの大部分を無くしてしまう事が可能なので、早くタトゥーを消してしまいたい人には便利な除去法であると言えます。
剥削法は非常にテクニックを要する施術法なため、経験豊富な医師に施術してもらうと傷痕も目立たなく仕上がるので、出来るだけ施術料金ではなく、医師の実力で選ぶようにすると良いです。
剥削法のデメリット
タトゥーを完全に除去出来る剥削法とはいえ、デメリットも存在します。
剥削法が1回で除去出来るタトゥーの範囲は、約20センチ×20センチです。
これは、皮膚の再生に関わる範囲ですので、これ以上の広範囲の皮膚をいっぺんに剥ぎ取ってしまうと、健康上の不安を呼び起こしてしまう恐れがあるのです。
そのため、これ以上の範囲のタトゥーを剥削法で除去したいのであれば、この20センチ×20センチという範囲を1度除去した後、剥ぎ取られた部分の皮膚の回復を待ってから再度の施術を行う事になります。
その回復期間は数週間から数カ月かかる場合があるので、大きなタトゥーを剥削法で完全に除去するには、結構な時間が掛ってしまうのです。