全ての部位のタトゥーは除去可能か?
身体の中にタトゥーを入れられる部位はどれくらいあるのかと言うと、ほぼ全ての皮膚表面にタトゥーを入れる事は可能です。
腕や足、胸、腹や背中といった部位はもちろんの事、人によっては顔面や性器にまでタトゥーを施している人がいます。
顔面や性器といった部位にタトゥーを入れてしまった場合、除去する事は可能なのでしょうか?
答えを言いますと、除去する事は「可能」です。
しかし、非常にデリケートな部位なうえに、性器などの場合は普段は露出していない部位なので、除去の処置はしない方が無難だと思います。
顔面の場合は、全層植皮術を用いての除去が1番良い方法に思われますが、表面に大きな傷痕が残ってしまいます。
部位によって異なるタトゥー除去
それぞれのタトゥーを入れる部位に対応するように、タトゥーの除去も部位によって使いわけられています。
顔面や手のひらに施されているタトゥーは、全層植皮術という皮膚全体を皮膚移植してしまう除去法によって除去されます。
それら以外の部位では、医療用レーザーによって除去されるのが、仕上がりの面でも危険度の面でも安心出来るのですが、レーザーによる照射で色素を取り除くという方法ですので、目元などへの使用は控えられる傾向にあると思われます。
背中1面にあるタトゥーのような、広範囲に渡っている柄を除去する場合は、剥削法や植皮術を用いて皮膚を剥ぎ取ってしまうのが一般的のようです。
除去方法にも得手不得手がある。
部位のよってタトゥー除去の方法が使い分けられているように、タトゥー除去の方法そのものにも得手不得手があります。
例えば、傷痕が残らない事から最も人気のある除去法である医療用レーザーによる除去は、レーザーが黒や青のような暗い色にしか反応しないというデメリットがあります。
この性質により、赤や黄色のような明るい色が含まれているタトゥーの除去は難しく、切除術や電気分解法と併用するシチュエーションが多く生まれる事となります。